交通課長 添 誠
伊賀警察署管内の交通情勢は、11月末で総事故件数、人身事故件数、物件事故件数が昨年と比べ減少していますが、死傷者数が増加し、死亡事故は4件発生(前年比1件増)しており、バイクを運転していた方が3人、横断歩道を渡っていた高齢者が1人亡くなっており、前年の交通死者数を超えています。
このような情勢を踏まえ、交通事故の増加が懸念される、年末年始の交通事故抑止のため、次のことを守ってください。
横断歩道における歩行者保護の徹底
2019年のJAFによる「信号機の無い横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止率」全国調査によると、三重県は全国平均17・1%を大きく下回る3・4%で、全国ワースト1位という結果でした。歩行者と車の交通事故抑止のため、横断歩道を渡ろうとしている人がいたら、手前で一時停止をして歩行者の横断を優先してください。
シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
11月末現在、三重県で自動車乗車中の死者28人のうち、17人がシートベルト非着用(60・7%)で、12人がシートベルトを着用していれば助かったと推定されています。後部座席を含めた全ての座席におけるシートベルト、チャイルドシートの正しい着用が、万が一の事故時の被害軽減につながることを意識してください。
飲酒運転の根絶
11月現在、三重県で飲酒運転による交通人身事故は34件発生し、伊賀署管内においても2件発生しており、飲酒運転の根絶には至っていません。
飲酒運転は犯罪です。年末年始はお酒を飲む機会が増えると思いますが、家庭、地域及び職場で「飲酒運転は絶対に、しない、させない、許さない」という強い自覚を持ってください。
皆さんが良い年を迎えられますように家庭、職場、そして地域ぐるみで交通事故防止に努めましょう。
2019年12月21日付 762号 26面から
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