がん教育で中高訪問 来年4月から
認定NPO法人「乳房健康研究会」(福田護理事長)は、がんを経験したピンクリボンアドバイザーが講師として全国の中学・高校を訪問し、授業を行う「ピンクリボンアドバイザーによるがん教育プロジェクト」を2019年4月から始める。プロジェクトに携わる人材育成のため、同法人ではがん経験者に、主催するアドバイザー認定試験の受験を呼び掛けている。
会社の意識変革も
同プロジェクトは、国が昨年10月に閣議決定した「第3期がん対策推進基本計画」に基づくもの。乳がんについての認定試験に合格したピンクリボンアドバイザーが講師の研修を受けた後、中学・高校を訪れ、経験談を通してがんとの向き合い方、健康や命、他者への思いやりの大切さなどを話す。受講した生徒には「ジュニアピンクリボンアドバイザー認定証」を贈り、自身の健康づくりとともに保護者世代への意識向上を狙う。
19年度から東京、神奈川、千葉でスタートし、20年度からは全国で実施。23年度までに、全国の中学・高校の約1割に当たる1500校での実施を目指すという。
経験生かし社会貢献
かつて警察官として交通安全教育を行った経験から、社会全体での多くの取り組みが交通事故死者を減少させてきたことを例に挙げ、「医療者だけでなく、さまざまな人が関われば、必ず乳がんで悲しむ人を減らせる」と力説する。
栗橋さんは更に「ピンクリボンアドバイザーの認定を受けた乳がん患者の多くが『自分の経験を生かして社会に貢献したい』という気持ちを持っています。同じ気持ちを持つがん経験者の方々は、この取り組みにぜひ参加してください」と語った。
「第7回ピンクリボンアドバイザー認定試験」は12月9日(日)で、申し込み締め切りは11月6日(火)。試験の詳細は同法人ホームページ内の専用サイ( https://www.breastcare.jp/pinkribbon-aexam/ )に掲載している。また同法人では、プロジェクトの詳細も専用サイト( https://www.cancereducation.jp/ )
プロジェクトの問い合わせは同法人事務局TEL03-6278-8720、試験については同試験事務局TEL03-5565-3650へ
「伊賀タウン情報YOU 2018年10月後半(734)号」より