がん征圧願って三重開催へ協力呼び掛け
日本対がん協会は、11月25日(日)午後1時半から同4時まで、津市羽所町のアスト津4階会議室で、がん征圧を願うチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ(RFL)」の開催に向けた説明会を開く。全国で活動が広がり、未開催は三重を含む7県。同協会では、RFL実行委員会の地元での立ち上げを目指しており、実行委メンバーやボランティア希望者の参加を呼び掛けている。
R F L は、1985年に米国の医師が、がん患者のために寄付を集めようと24時間走り続けたのが始まり。今では世界30か国、約6千か所で開催されている。昨年度、日本では49か所で開かれ、約7万7千人の参加者があった。参加者らは「がん患者は24時間がんと向き合っている」との思いを共有して支援するため、1日目の昼から2日目の昼まで交替しながら会場を歩く。夜はメッセージを書いたイルミネーションに明かりをともし、亡くなった人たちを追悼し、がんと向き合う人たちを思う時間を設けている
「一人ではない」
RFLジャパンマネジャーの平野登志雄さん(60)は「がんになると『なぜ私だけが』との思いを抱きがちですが、イベントでがんを経験した多くの仲間と出会うと『一人ではない』ことに気づきます。次の年にも仲間と再会し、情報を交換しながら参加をたたえ合う。RFLはそんなイベントなので、地元だけでなく全国各地へ出向くサバイバーの方もいます」と話す。
全国のRFLで集められた寄付金は、新しいがんの治療法や新薬開発に向けた研究、若手医師育成への助成を始め、がん相談電話、検診受診率向上事業などに使われる。
平野さんは「がん征圧は全世界の願いです。世界中のRFLで集まった寄付も、がん征圧に向けたさまざまな取り組みに使われています。私たちも更に活動を展開していきたいです」と話し、「RFLは2022年までに全国での開催を目指します。三重県での開催に向け、ぜひ協力してください」と呼び掛けた。
問い合わせは同協会リレー事務局TEL03-3541-4771へ。三重開催については中部スタッフパートナーの大菅さんTEL090-1232-5338へ。
「伊賀タウン情報YOU 2018年11月前半(735)号」より