【要望書を手渡す亀井会長(右から2人目)=伊賀市役所で】
三重県立あけぼの学園高校(伊賀市川東)の存続を訴えている同高地域支援協議会が4月23日、伊賀地域にある県立5校の募集定員に対し現状維持とするよう、知事と県教育長への申し入れを伊賀市の稲森稔尚市長と澤田剛教育長に要望した。
要望書は同支援協の亀井安之さん(72)ら3人が提出した。求めている定員の現状維持は現在の中学2年が対象となる2027年度までで、「定員を減らすことで各高校の運営が一層難しくなり、伊賀地域から生徒の流出や高校の魅力低下につながる」と主張している。
県教委によると、26年度の募集定員は7月に公表を予定。伊賀地域の中学卒業予定者数(現中3)は前年度比79人減の1358人で、5校全体の学級数は2減の23学級になると想定している。
28年度以降の学級減に対しては、伊賀地域5校の再編も含め検討し、来年3月までに考え方をまとめる方針。亀井さんらは伊賀地域の高校再編について「中勢、北勢地域との連携も考慮に入れた検討」を要望している。
稲森市長は「あけぼの学園高が果たしてきた意義や豊かな学びのセーフティーネットをしっかり守れと強く訴えていきたい」と話した。
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