【配備式で訓練展示する新化学車=伊賀市で】
三重県伊賀市消防本部(同市緑ケ丘東町)で4月23日、水が使えない危険物の火災にも対応できる新たな化学消防ポンプ車の配備式があり、訓練展示を行った。来月から本格的に運用する。
同消防本部によると、配備された大型の新化学車は総重量が約22トンで、買い入れ価格は約1億円。8000リットルが入る大型水槽や放水中に泡消火薬剤の補充ができる外部吸液口、持ち運び可能な最新の放水銃などを備える。23年前に導入した旧化学車は老朽化し、更新が必要になっていたという。
配備式に出席した稲森稔尚市長は「伊賀市と名張市の消防協力連携の一環で購入したもので、伊賀地域全体の消防力が大幅に向上する」と訓示。井上直丈消防長は「名阪国道が横断し多くの危険物施設を抱える伊賀市においてとても有効な車両になる」と話した。
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