【入選作が表紙の広報なばりと一眼レフカメラを手にする高嶋さん=名張市役所で】

 今年の全国広報コンクール(日本広報協会主催)で、三重県名張市が広報写真の一枚写真部で入選した。同部門での入選は30年ぶり2回目。

 入選作は、認知症を特集した昨年10月発行の広報なばり(発行部数3万4400部)の表紙に掲載した写真。認知症の母親の髪を青空の下で息子がカットする場面を、取材に訪れた市広報シティプロモーション推進室係長の高嶋義典さん(46)が撮影した。

 コンクールでは、「難しいテーマを感じさせない、前向きな温かさを感じた。表情の引き出し方も秀逸」などと審査員から評価された。

 高嶋さんは「30年前に入選した先輩に追いつきたいという思いがあったので、感慨深い。カラー化で表現の幅が広がったので、これからも人の表情を引き出していきたい」と話した。

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