【山地さん】
山地陽大さん(34)
稲の収穫を手伝ったことをきっかけに、農業への関心を高めた三重県名張市赤目町新川在住の会社員。「今年は一から米作りに挑戦してみたい」と決意を固めている。
地元の高校を卒業後、就職したが、夢を追い掛け上京。「10年間、がむしゃらに頑張った」が、32歳で地元に戻り再就職。その際、友人から「一緒にボランティアをしないか」と声を掛けられ、「御結び」という焼きおにぎりを作って振る舞うボランティアグループに入り、活動に打ち込んだ。
イベントに参加していた昨夏、「米作りに興味はないか」と声を掛けられ、収穫を手伝うことに。作業は残暑厳しい中での力仕事で、「高齢化している農家さんには厳しいだろうな」と感じた一方、自身が関わって収穫した新米を味わうと「うまかった」。
以来、米作りに興味が湧き、冬場の肥料まきの際も2回手伝った。「やるならとことん、ちゃんとやろう」と、今年は草刈り作業も含め、田植えなど一から作業に携わり、修業する予定にしている。
「高齢化し、担い手が減る第1次産業。次世代が継がなければ衰退してしまう。何とか頑張りたい」と話した。

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