【試合終了直前に決勝点を決めたくノ一FW神谷(右から2人目)=伊賀市で】

 女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は4月20日、伊賀市小田町の上野運動公園競技場で日体大SMG横浜と対戦し、2‐1で勝利した。

 2連勝で単独首位の座を維持したくノ一は、セットプレーのチャンスを生かし試合を決めた。FW神谷千菜がどちらのゴールにも絡み、今季5得点目を記録した。

 先制点を奪ったのはハーフタイム直前の前半アディショナルタイム。コーナーキックの場面で、相手ゴールキーパーの背後から前のニアサイドに位置を変えた神谷が頭で後ろに流し、空いたファーサイドのスペースに走りこんだMF並木千夏がヘディングで押し込んだ。

 決勝点は、試合終了直前の後半アディショナルタイムに生まれた。ゴール前右サイドからのフリーキックに神谷が相手マークをかわして右足で合わせた。キッカーのMF増田玲那は低く強い球でニアサイドを狙い、神谷は落ち着いて決め切った。

 試合後、北村隆二監督は「タフな試合になった」と話し、課題については1対1の局面で勝つことや横方向にポジションを移動させる守備のスライドを指摘した。後半16分に自陣深いエリアでドリブル突破を許し、ゴールにつながるクロスを上げられ失点した場面は「球を意識しすぎてマークが甘くなってしまった」と振り返った。

 次節の26日は東員町のLA・PITA東員スタジアムであり、くノ一と勝ち点1差で5位の朝日インテック・ラブリッジ名古屋と対戦する。

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