【伊賀署庁舎=伊賀市四十九町】

 三重県警伊賀署は4月18日、伊賀市内の20代男性が、警察をかたる電話を発端に、現金約150万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。同署が特殊詐欺事件として調べている。

 同署によると、同日午後3時30分ごろ、男性のスマートフォンに、大阪府警を名乗る男から「詐欺グループの主犯格を捕まえている。数百人のキャッシュカードのうちの一つがあなたの名義だった」と電話が入った。相手は途中から通話アプリのビデオ通話に切り替えて警察手帳を見せ、更に電話を代わった検察官を名乗る男が「お金の動きを確認したいので、お金を振り込んでほしい」と依頼してきたという。

 男性は市内のスーパーマーケット店内にあるATM機へ行き、相手とアプリで通話を続けながら、2回に分けて50万円と100万円を振り込んだ。男性はその後、職場の上司に相談したところ、「だまされているのではないか」と指摘され、同署へ届け出たという。

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