三重県は4月11日、バッテリーメ―カー「エナジーウィズ」(本社・東京都)の名張事業所(名張市八幡)敷地で、鉛やフッ素による土壌汚染が見つかり、同社から届け出があったと発表した。
県によると、同社が事業所内の設備更新にあたって土壌調査を実施したところ、鉛や鉛化合物の土壌含有量が基準値の最大3・9倍、土壌溶出量が基準値の最大35倍検出された。フッ素化合物の土壌溶出量も基準値の最大1・4倍検出された。
同社の調査では、地下水の汚染は確認されておらず、直ちに周辺の生活環境への影響はないと考えられるという。同事業所では鉛やフッ素を含む材料を鉛蓄電池の製造などに使用しているが、土壌汚染との因果関係は分かっていない。
同社は今後も地下水のモニタリングを続けながら、掘削除去などの対策を講じるといい、県は指導に当たる。
- Advertisement -