【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】

 三重県警名張署は4月10日、伊賀市の50代男性が警察官などをかたる特殊詐欺で現金100万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。

 同署によると同月9日の昼前、男性のスマートフォンに大阪府警サイバー捜査課の警察官を名乗る人物から「特殊詐欺グループを逮捕した。あなたの口座が資金洗浄に使われ、容疑者となっている」などと電話があった。LINEのビデオ通話に切り替えられ、警察手帳のようなものも見せられた。

 続いて検事を名乗る別の人物が逮捕状のようなものを示し、「資金洗浄に使われたお金を調査する。指定する口座に現金を振り込んで」などと指示。男性は言われるまま市内の複合施設にあるATMから現金を振り込み、だましとられた。

 その後、更に現金を求められて不審に思った男性が詳しく尋ねると、相手が通話を切断。男性は同日中に名張署に相談し、被害が発覚した。

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