【ひよこを眺める瀬川さん(右)ら=伊賀市古山界外で】

 ピヨピヨピヨ。三重県伊賀市古山界外の「いが野の農園」には、春の訪れとともに、ひよこの大群がやってくる。ふわふわした羽毛に包まれ、昔ながらの平飼いの鶏舎を元気に走り回り、すくすくと育っている。〈YouTubeでショート動画(https://youtube.com/shorts/IJ0-KBNNb7g?feature=share)〉

 多くの養鶏場では、卵を産めるようになるまで育った鶏を専門業者から仕入れているが、同農園では、ふ化した日から育てている。今年は3月14日に約400羽を受け入れた。

 生まれたばかりのひよこは、体温を調節する力が弱いため、保温する必要がある。同農園では、鶏ふんやわらなどを何層にも敷き、発酵による熱を利用した温かい寝床を用意している。

 ひよこたちが暮らす木枠の中は傾斜がついており、自然に足腰が鍛えられる。餌は最初の3日間は玄米と水のみ与え、その後に草などを食べさせることで、胃腸が丈夫に育つという。

 ひよこたちが暮らす枠は少しずつ広げ、6か月後には卵を産めるようになるまでに成長する。同農園代表の瀬川光子さん(83)は「健康に育てることが、安心・安全な卵につながる」とほほ笑んだ。

 同農園の卵は、JAいがふるさとの直売所「とれたて市ひぞっこ」(同市平野西町)などで購入できる。

- Advertisement -