【吉岡さん(左端)の三味線伴奏で練習する梅が丘教室の皆さん=名張市で】
部屋いっぱいに響く声で、気持ち良さそうにうたう人たち。三重県名張市梅が丘南5番町の梅が丘市民センターを拠点に活動する民謡成世流吉泉会梅が丘教室の練習の一こまだ。教室生7人は、4月6日に同センターで開く発表会「桜とともに」の練習に余念がない。
民謡歌手の成世昌平名人位が家元の同会には現在、伊賀地域や山添村にある6教室に約30人が所属。新春に開かれる「初唄会」、花見シーズンの「桜とともに」、それに年間の成果発表の場として今年11月にある「第27回発表会」の3大イベントに向け、会主の成世吉昌(本名・吉岡かな子)さんの指導で稽古に励んでいる。
今年、発足30年を迎える同教室の男性3人、女性4人のメンバーはいずれも70代で、経験は10か月から20年とさまざま。4月の発表会では「秋田節」や「秩父音頭」、「桑名の殿様」など、それぞれが選曲した民謡をうたう。また、その他の5教室の生徒も出場し、教室生による三味線と太鼓伴奏に合わせて自慢の声を披露する。
吉岡さんは「民謡は全国各地に何千、何万もの素晴らしい曲がある。生徒には持ち歌を作らず、新しい曲にどんどんチャレンジしてもらっている」と話す。
「お腹から声が出ると気持ちがいい」「大きな声でしゃべったり笑ったりしながら練習するのが毎回の楽しみ」と話す教室生たち。吉岡さんは「民謡は元々、労働歌なので、口先だけの発声ではなく腹の底から力強い声を出すことが大切。そのこつさえ覚えれば、声の響きは明らかに変わってくる。どなたでも気軽に教室をのぞいてみて」と呼び掛ける。
「桜とともに」は、午前10時から午後4時まで。入場無料。同教室では新しいメンバーを募集している。練習は毎月第2、4木曜の午後1時から同センターで。
問い合わせは同教室の広池さん(080・3068・5600)まで。