特殊詐欺　60代女性が100万円の被害　伊賀市で

　三重県警伊賀署は3月25日、伊賀市の60代女性が特殊詐欺の被害に遭い、現金約100万円をだまし取られたと発表した。

　同署の発表によると、25日午後2時ごろ、女性宅に伊賀市役所職員を名乗る男から「保険料を払い過ぎている。ATMの自動受け取りシステムを使って返金する」などと電話があった。その後、金融機関職員を名乗る男から「近くの銀行AIMがある場所に行ってください」などと言われ、指示通りに自宅近くのスーパーマーケットに設置されたATMを操作し、現金約100万円を振り込み、だまし取られた。

　犯行の手口は還付金詐欺で、女性は3万5400円を受け取れると聞かされ、説明通りにATMのボタンを操作したが、男が「エラーになったので、また明日連絡する」と通話を切られた後に不審に思い、友人に相談。警察に通報し被害が発覚した。

　今年に入って伊賀署管内で認知した特殊詐欺被害は3月25日現在で6件（被害総額約1500万円）、うち還付金詐欺は4件（同約600万円）となっている。