【作品を紹介する松本さん(右)と遺子さん=伊賀市で】
「ペットと家族が幸せに暮らすために」。三重県伊賀市服部町の自営業、松本和久さん(50)と妻遺子さん(48)は、2023年に自宅敷地内に設けた「ねこね工房」と名付けた作業場で、猫や犬などペットをモチーフにしたペット用食器や木製小物などを手作りしている。イベントなどで販売した売上の一部は動物保護団体に寄付している。
2人は23年当時に動物保護団体を通じて受け入れるなどした猫9匹を飼っており、趣味で木工を楽しんできた松本さんが本格的に工房を設けたのも「この子たちやペットのために役立つものを作ってみたい」と思い立ったからだった。
工房には糸のこ盤や電動工具がそろい、板材を加工して鍋敷きや猫のご飯台などの形に仕上げるのが松本さんの役割。アートマグネットや愛猫を描いた看板を作るのは主に遺子さんだ。アクリル絵の具でペットの顔を描いて木製プレートに仕立てた「うちの子プレート」なども人気だという。
9匹の世話と制作励む
現在も、自宅に迷い込んできたり、脚に障害があったりする猫9匹と暮らし、日々の食事や通院などの世話に追われつつも制作に励んでいる。作品はインスタグラム(@nekone_kobo)で紹介している。2人は「まずはファンを増やしていけたら」と話した。
2人は3月29日に同市種生の青山ハーモニー・フォレストで開かれる「ペットと楽しむ ツドウマルシェ」にキーフックやバッグチャーム、鍋敷きなど約50点を出品予定。時間は午前10時から午後3時まで。入場無料。雨天中止。
同マルシェの問い合わせは橘さん(080・4225・1959)へ。
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