【テレビ中継を観戦し、途中出場した町野選手に声援を送る住民ら=伊賀市高畑で】

 2026年サッカー・ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選で、3月20日のバーレーン戦に2‐0で勝利を収めた日本代表は3試合を残してグループリーグ2位以上が確定し、8大会連続の本戦出場を決めた。三重県伊賀市出身のFW町野修斗選手(25)=独1部ホルシュタイン・キール所属=は終了間際に約10分間出場し、テレビ観戦した地元のファンらも声援を送った。

 今季1部に昇格したキールで7得点2アシストを記録している町野選手は、3月17日に追加招集され、23年3月の親善試合以来2年ぶりに日本代表へ復帰。アジア最終予選のグループCで5勝1分と首位に立つ日本はこの日、さいたま市の埼玉スタジアム2002で、昨年9月に5-0で勝利している5位バーレーン(1勝2敗3分)との試合に臨んだ。

 町野選手は1‐0で迎えた後半41分、5人目の交替枠でFW上田綺世選手(26)に代わって途中出場。ゴールには絡めなかったが、出場した直後の同42分にMF久保建英選手(23)が試合を決定づける追加点を決め、W杯出場決定の瞬間をピッチ上で迎えた。

 この日、町野選手の地元・伊賀市の中瀬地区では試合開始の午後7時35分に合わせ、住民ら約40人が中瀬地区市民センターに集まり、テレビ中継を観戦。終盤、町野選手がウォーミングアップする様子が伝えられると歓声が上がり、出場した約10分間はひときわ大きな声援が送られた。

中瀬地区市民センターに掲げられた町野選手の応援ボードとサイン入りユニホーム=同

 テレビ観戦を終え、同地区の後援会「町野修斗選手を励ます会」の樋口良紀会長(65)は「短い時間だったが、やっと姿が見られて良かった。ドイツへ行って体も一回り大きくなり、当たり負けしなくなった印象。次は1点を決めてほしい」と喜びをかみ締めていた。

 来年6月中旬から中南米で開かれる次回のW杯には、過去最多の48チームが参加予定で、アジアには8枠とプレーオフ1枠の計9枠が割り振られている。

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