【伊賀署庁舎=伊賀市四十九町】
日常に潜む魔の手 早期発見、早期対処
警務官 上田宏晃
何気ない日常生活の中に性被害の魔の手が潜んでいます。性被害の一例では▼SNSで知り合った人物に裸の画像を送った▼女子高校生モデルとしてスカウトされ、撮影現場に行くと、裸の写真を撮られた▼高額バイトに誘われアルバイトを始めたところ、性的なサービスを求められた、などが挙げられます。
このような性被害に対して、各相談窓口では被害者の話を聞いて適切なアドバイスをしてくれたり、対処方法を一緒に考えてくれたりします。
相談先としては▽最寄りの警察署▽警察相談専用電話「#9110」▽少年相談110番(0120・41・7867)▽性犯罪被害相談電話「#8103(ハートさん)」などがありますので、悩んだときはまず相談してください。
また、性被害から子どもを守るため、日頃から家庭内でコミュニケーションを取り、性被害の危険性を教えること、子どもの異変やSOSに気が付くことが大切です。保護者の方は次の点をお子さんと一緒にチェックしてみましょう。
スマートフォンに関する注意点としては◆フィルタリングを設定し、家庭のルールを作っているか◆個人が特定される情報を書き込んでいないか◆知らない人とSNSやメールのやり取りをしていないか◆裸や下着姿の写真は撮らない、撮らせないよう指導しているか、などが挙げられます。
また、生活一般に関する注意点としては◇持っているはずのない大金や高価な物を持っていないか◇アルバイト先、アルバイト内容を実際に確認しているか◇契約書などへサインを求められても、保護者に相談するまではサインしないように伝えているか◇家出や夜間外出の兆候はないか、などが挙げられます。
家庭内での早期発見、早期対処が子どもの未来を救います。
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