【お披露目式に出席した愛称考案者の林さん(右端)ら=伊賀市四十九町で】
三重県伊賀市で3月20日、移動図書館「にんにんブッカー」のお披露目セレモニーが開かれた。来月4日から毎週2回、分館図書室を閉館した阿山地域で運行を開始する。
市教育委員会によると、移動図書館に使用している車両は2トントラックがベースで、購入金額が1647万8000円。3月20日現在で一般図書や児童書、絵本など計1270冊積載している。
運行計画では、火曜が午前9時ごろから午後0時20分ごろまで、鞆田地区市民センター(中友田)、玉滝地区市民センター(玉瀧)、丸柱地区市民センター(丸柱)、阿山福祉保健センター(馬場)の順に各施設で約40分間滞在。金曜は午後1時40分ごろから同5時ごろまで、火曜とは逆の順に巡回する。
同市四十九町の市役所本庁舎前であったお披露目セレモニーには、考案した愛称が採用された同市立大山田小3年の林愛翔さん(9)も出席した。伊賀忍者のように駆け巡る移動図書館、皆に愛される図書館であってほしいとの思いから名付けたそうで、「忍者の『にんにん』と英単語の本と車をかけてブッカー。お風呂に入りながら考えた。恐竜と自然の本が好き」と話した。
テープカットの後には、稲森稔尚市長が図書館機能の集約と再編に合わせ整備した移動図書館について「更に本に触れる機会創出に努めていきたい」とあいさつ。旧市役所庁舎(上野丸之内)に移転整備する新図書館が26年4月にオープンした後には、大山田地域と島ヶ原地域にも移動図書館を巡回する。
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