【作品を紹介する(左から)栞のアーティストの山﨑智明さん、北中美術部の耕田さんと古谷さん=名張市百合が丘東9で】
三重県名張市百合が丘東9の通所施設「ワークプレイス栞」で芸術活動に取り組む障害者と、市立北中学校美術部の生徒がコラボした作品展「2025みんながアーティスト展」が3月15日から、栞内のギャラリーで開かれる。入場無料。
昨年、同部顧問の吉兼亮さん(36)が研修でギャラリーを訪れ、魅力的な作品の数々に感銘を受けた。「一緒に市内のアートを盛り上げたい」とコラボを提案し、実現した。
作品展では、同部の1年生から3年生22人と、栞に通う20代から70代の利用者約15人の作品計約80点を一緒に展示する。テーマは「RAINBOW」で、色鮮やかな動物や風景の絵、抽象的な絵画作品の他、立体作品なども並ぶ。
今回の展示に向け、同部部長の耕田桃花さん(14)=2年=はピンク色や黄色の空を、副部長の古谷優名さん(14)=2年=は夜の海と星空をそれぞれ絵の具でキャンバスに描いた。「栞の素敵な作品に負けないように」と仕上げた力作だ。
同部の作品の中で2人の一押しは、1年生が中心になって制作したカラフルな立体作品「Rainbow Arts」。プラダンボールや紙筒などさまざまな材料を組み合わせた作品で、今年の干支のイメージも込めている。
自由で個性的な栞の作品の中で、耕田さんは、和紙にいくつもの黒い線を描いて馬を表現した作品に注目。「自分では思いつかない表現。私も新しい描き方を追究したい」と創作意欲を高めていた。
作品展の開催期間は27日まで(日曜、祝日は休館)。時間は午前11時から午後3時(最終日は同2時)まで。
問い合わせは栞(0595・62・3271)まで。
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