【来場を呼び掛ける多田さん(左)と福森さん=名張市梅が丘北で】

 心のままに文字や絵を表現する「己書」師範の姉と園芸家の妹による展示会「“命”をテーマにした作品展」が2月20から28日まで、三重県名張市新町の観光交流施設「旧細川邸やなせ宿」で開かれる。

 この姉妹は同市梅が丘北の多田美幸さんと福森久美子さん。

 姉の多田さんは10年前、胃がんと診断された。手術で胃の3分の2を切除後、抗がん剤治療による闘病生活を送った。その時出会った「己書に力をもらい」、師範資格を取得。自宅で「美ゆき己書道場」を開設した。

 妹の福森さんも日本ハンギングバスケット協会ハンギングマスターやガーデニングコーディネーターの資格を持ち、園芸家として約30年活動している。

姉の節目に企画

 今回、多田さんの病気治癒と闘病10年の節目にと作品展を企画。会期中は多田さんのオリジナル作品と日本己書道場の総師範から学んだ作品を計約100点展示。会場内は福森さんがイメージした花の和の空間で作品を引き立たせるという。

 「命の文字をアレンジした大きな作品も並ぶ」と多田さん。「がん告知から10年。こんなに元気になり、命を大切に生きてきた。元気の源である己書で感謝の気持ちを伝えたい」と来場を呼び掛けている。

 時間は午前10時から午後5時まで(初日は午後1時から、最終日は午後3時まで)。火曜休館。入場無料。

 問い合わせは多田さん(080・2657・6202)まで。情報はインスタグラム(@miyuki_onoresho)でも発信している。

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