伊賀市役所

【伊賀市役所=同市四十九町】

 三重県伊賀市は2月14日、パワハラ行為をした市立上野総合市民病院の医療技術部に所属する男性副参事(55)を減給10分の1(1か月)、上司への威圧や暴言で職場の秩序を乱した建設部に所属する男性の会計年度任用職員(69)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。処分日は13日付。

 副参事の処分は、2022年度から23年度にかけて部下職員1人に対し高圧的な叱責や呼び止めるときに「アホ」と発言するなどの行為がパワハラに当たると市が認定した。加入する職種団体の昨年7月1日付会報に掲載された寄稿文に「出来の悪い後輩」と部下職員を特定できる内容が含まれていることに同僚職員が気付いたのが発覚のきっかけだった。

 副参事は市の聞き取り調査に対し、指導や注意の一環でパワハラ行為に該当するとの認識はなかったと説明したが、事実関係は認めているという。

 会計年度任用職員の処分は昨年6月4日に上司を威圧した他、8月15日に他の職員や来庁者の前で同じ上司を大声による威圧やひぼう中傷する暴言を浴びせたとし、市が職場の秩序を乱したと判断した。

 上司の職員が8月下旬、市の各部署に各2、3人配置するハラスメント対策相談員に伝え、報告を受けた人事課が職場内の秩序びん乱事案として認知した。

 市は今回の懲戒処分を受け、医療技術部の課長(54)を文書で、建設部の次長級職員(60)を口頭でそれぞれ厳重注意をした。

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