警備課長 田中雅也

 インターネット空間は、私たちが社会経済活動を営む上で、もはや欠かすことのできない公共の空間となっており、誰もが等しく、さまざまなサービスを享受することができます。

 その反面、インターネットバンキングを利用した不正送金事案、SNSを通じて金銭をだまし取るSNS型投資・ロマンス詐欺、ランサムウェアを用いた身の代金名目での金銭要求事案などの他、生成AIなどの高度な技術を悪用した犯罪まで、さまざまな危険が潜んでいます。

 これらの脅威から身を守るためには、市民の皆さま一人ひとりに、被害に遭わないための基本的な対策を講じて頂く必要があります。政府はサイバーセキュリティに関する知識をより普及するため、2月1日から3月18日までを「サイバーセキュリティ月間」として、さまざまな取り組みを行っています。

 警察にあっても、関係機関・団体と連携し、サイバーセキュリティに関する知識の普及活動を推進し、各種被害の防止に取り組んでまいります。安全・安心にインターネットを利用して頂くため、この機会に「サイバーセキュリティ対策9か条」をご紹介します。

①使用するOSやソフトウェアは常に最新の状態にする
②パスワードは長く複雑にして使い回さない
③生体認証などの多要素認証を利用する
④偽メールや偽サイトにはだまされない
⑤メールの添付ファイルや本文中のリンクに注意する
⑥スマートフォンやパソコンの画面はロックする
⑦大切な情報は失う前にバックアップする
⑧外出先では紛失・盗難・のぞき見に注意する
⑨困った時は一人で悩まず、まず相談する

 なお、インターネットの利用で「おかしいな」「だまされたかも」などと不安に思うことがあれば、名張警察署まで相談・通報をお願いします。

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