【正月堂に練り込む「西方」の講員ら=伊賀市島ヶ原で】
三重県伊賀市島ヶ原の観菩提寺(菅生和光住職)正月堂で2月11日、1200年以上続くと伝わる、春を呼ぶ伝統行事「修正会」(県無形民俗文化財)の「大餅会式」があった。行事を担う7つの講の講員らが、円柱状の5枚の大餅、シュロと稲わらで作った「鬼頭」などの供物(節句盛)を携え、「エトー、エトー」の掛け声とともに堂内へ勇壮に練り込んだ。
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午後1時20分ごろ、最初に「子供節句之頭(せきのと)やぶっちゃ」の講員や子どもらが山門をくぐって練り込み、本尊・十一面観音菩薩像が収められた厨子の前に供物を並べた。供え終わると数え歌を歌って万歳三唱し、今年1年の無事を祈った。正月堂西側で餅まきが行われた後は、蜜ノ木講、中矢方、聖風講、白黄会、元頭村、西方の順に練り込んだ。
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12日午後1時からは、僧侶が堂内で火のついたたいまつを振りかざす結願法要「おこない」がある。
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