三重県名張市鍛冶町の蛭子神社で2月7日、商売繁盛や家内安全などを願う「八日戎」の宵宮が行われ、振り袖などに身を包んだ福娘6人が、参拝者に「ようお参り」と声を掛けながら、縁起物の「吉兆(けっきょ)」やお札を授与した。8日は午前10時から午後6時まで本宮が営まれる。
今年の福娘は、いずれも伊賀地域在住の、大学生の中川万緒さん(19)、田中梓紗さん(19)、的場葉月さん(19)、会社員の山本朱織さん(20)、楢原優花さん(24)、銀行員の吉田彩乃さん(27)が務めている。
宵宮は7日午後1時ごろ始まり、好天に恵まれた中、平日昼間にもかかわらず多くの参拝者が同神社を訪れた。福娘らは、ヤナギの枝に飾りを付けた吉兆や熊手などを手渡し、笑顔で見送っていた。神社前の広場では、名張市物産振興会などによるハマグリのかす汁の振る舞いがあり、1時間ほどで約500人分を配り終えた。
毎年吉兆を買い求めに来るという市内の40代女性と70代女性の親子は「仕事が順調にいくよう祈った。あとは、家族皆で健康に過ごせるように」と話した。
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