三重県名張市は2月5日、市役所の開庁時間と電話対応時間を8月1日から1時間15分短縮し、午前9時から午後4時30分までにすると発表した。この日の市議会総務企画委員会協議会で市が報告した。
市によると、現在は職員の勤務時間と同じ午前8時30分から午後5時15分までだが、始業前の準備や閉庁後の片付けなどで時間外勤務が常態化。業務改善や見直しなどを行う時間が確保できない状態だという。
市では行財政改革に向けた職員のワーキンググループで、昨年から見直しに向け検討。オンラインで申請できる手続きもあり、短縮する時間の来庁者は全体の約6・5%にとどまることなどから決定した。時間外手当が減ることで、年間550万円から600万円の人件費の削減を見込んでいるという。
市行政・デジタル改革推進室の担当者は「業務改善を進めることで、住民サービスの向上を目指す。デジタルでの申請も拡充していきたい」としている。
保健センター▼上下水道部庁舎▼まちの保健室▼名張藤堂家邸▼夏見廃寺展示館についても、開館などの時間を8月1日以降、午前9時から午後4時30分に変更する。市はホームページや広報紙、庁内の掲示などで市民への周知を進める。
- Advertisement -