【吉兆作りに励む住民ら=名張市鍛冶町で】

 三重県名張市鍛冶町の蛭子神社で2月4日、縁起物「吉兆(けっきょ)」作りが始まった。5日までの2日間で約1000本を製作し、7、8日にある伝統行事「八日戎」で参拝者に授与する。

 この日は朝から地元住民ら約30人が社務所などに集まり、作業に取り組んだ。早春に芽吹くことから縁起が良いとされるネコヤナギの枝に、色とりどりの餅花、小判、米俵、ツル、タイなどを模した華やかな飾りを手際よく取り付けていった。20代のころから参加しているという山村弘子さん(80)は「今年も春を呼ぶ行事のお手伝いができてうれしい。福をもらいにぜひお参りを」と話した。

 吉兆は3000円から3万円の計5種類。他に熊手や箕などの縁起物がある。

 八日戎は商売繁盛を願う祭りで、2月7日正午から午後8時まで宵宮、8日午前10時から午後6時まで本宮が営まれる。

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