三重県警伊賀署は1月25日、伊賀市内に住む60代の女性が、市職員をかたる男からの電話をきっかけに、現金約100万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。同署が特殊詐欺事件として調べている。
発表によると、女性宅の固定電話に1月22日午前11時ごろ、実在しない「伊賀市役所健康保険課」の職員を名乗る男から電話があり、「健康保険料を5年くらい払い過ぎている。持っている口座や残高を教えてほしい」と告げられた。その10分後、続いて銀行員を名乗る男からも電話で「チップの付いているキャッシュカードではないので使用できない。近くのコンビニに行ってほしい」と指示を受けた。
女性が近所のコンビニへ向かう途中に再度電話が入り、通話したまま店内のATM機を操作するよう言われ、指示されるままに金額などを入力し、99万8122円を振り込んでしまったという。その2日後、通帳記帳をした女性が、残高が減っていることに気づき、同署へ被害届を提出した。
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