【名張市役所=同市鴻之台1】

 三重県名張市は1月21日、3歳未満の乳幼児を育てる世帯に子ども1人につき2万円を支給する「ばりっ子まるまる給付金」など物価高騰対策の16事業(事業費総額1億8438万円)を発表した。財源は国の地方創生臨時交付金で、今年度中に開始する一部の事業費を盛り込んだ2024年度一般会計補正予算案を23日の臨時議会に提出する。

 ばりっ子まるまる給付金の対象は、22年4月2日から25年3月31日に生まれた子どものいる世帯。対象となる子どもは約1000人を見込み、補正予算案が可決されれば3月中旬からの給付を予定している。事業費は事務費を含め2463万円。

 この日の市議会全員協議会で、北川裕之市長は市内で分娩を取り扱う医療機関がなくなったことに触れ、「子育て世代の皆さんの不安が大きくなっている中で、間接的ではあるが、市としてしっかり応援していきたいというところに注力させて頂いた」と述べた。

 補正予算案には、同交付金を財源に住民税非課税世帯などに1世帯あたり3万円、更に18歳以下の子どもがいる世帯に子ども1人あたり2万円を加算する事業費なども合わせて盛り込む。

小学校給食費、4月から4か月間無償化

 物価高騰対策の他の主な事業は、市内の小学校に通学する児童の給食費を4月から4か月間無償化(事業費7562万円)▼市内の保育所や認定こども園などの副食費を4月から4か月間無償化(同1730万円)▼小中学校にバス通学する児童生徒の定期代の値上げ分の補助(同71万円)などで、来年度に開始する事業については25年度当初予算案に盛り込む。

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