【伊賀署庁舎=伊賀市四十九町】

 三重県警伊賀署は1月5日、伊賀市内の80代女性が、調査会社を名乗る男からの電話をきっかけに現金800万円をだまし取られる詐欺被害に遭ったと発表した。

 発表によると、昨年10月下旬、女性宅の固定電話に調査会社の「タチバナ」を名乗る男から電話があり、「国からの委託を受けて犯罪者リストに掲載された人に電話をかけている。保釈金800万円を払えば罪を免れる」などと言われた。女性は男の言葉を信じて複数の金融機関から計800万円を引き出し、11月中旬に受け取りに来た同じ会社の「イシカワ」を名乗る20代くらいの男に現金を手渡したという。

 同署によると、女性は独り暮らしで、最初の電話から受け渡しまでの約2週間、同じ会社の「オガワ」を名乗る男から、健康を気遣う内容の電話が連日入っていたという。女性が現金を渡したことを1月4日に別居している長男へ伝えたところ、「それは詐欺だ」と諭され、同署へ相談に訪れていた。

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