【忍者姿の梶田さんがラベルになった「梶田コーラ」】

Uプロダクツ

 三重県名張市のふるさと納税返礼品にもなっているクラフトコーラ「梶田コーラ」。同市梅が丘北1番町でクラフトコーラを生産している合同会社Uプロダクツが、若者を中心に人気があるタレントのマフィア梶田さんとタイアップし、今年10月から販売している商品だ。

「梶田コーラ」を手にする今さん(右)と城仁田さん

 同市で育った梶田さんはウェブ上での活躍が目覚ましい他、ラジオのパーソナリティーや俳優、フリーライター、ゲーム番組のMCとしても幅広く活躍している。今年6月ごろ、コラボコーラを共同開発する会社から代表の今陽祐さん(34)に、今も古里・名張に深い愛着がある梶田さんとのコラボを勧められたのがきっかけ。

 今さんは伊賀地域で栽培されるサンショウを中心に、スパイスを効かせたクラフトコーラを考案。梶田さんからの「もっとサンショウを効かせてパンチ力のある味にしてほしい」などといった要望を採り入れ、試作を繰り返し、理想の味に仕上げたという。

 商品は「伊賀名張の山椒薫る梶田コーラ」と名付けられ、ラベルは梶田さんが出演している「わしゃがなTV」で共演している漫画家・大川ぶくぶさんが描いた。忍者に扮する梶田さんがサンショウをばらまいているイラストが印象的だ。

 スパイスにはサンショウの他、シナモン、クローズ、カルダモンなど10種類ほどを使用。市販品に使われている香料などの添加物は使っていない。

 今さんは元々、奈良市の自然食品会社に勤務し、30歳で独立。この地にあった学生塾を一部改装して工房を立ち上げた。当初は2種類の商品からスタートしたが、今ではオーソドックスなコーラ、ジンジャーやレモンシロップ、チャイの他、おとぎ話をモチーフにした紫色のクラフトコーラ「宵闇」、青色の「夜凪」、リンゴコーラの「禁果」など7種類まで広げている。

 昨年1月に法人化するに伴い、企画スタッフとして採用された城仁田祐子さん(31)は「スパイスやハーブの効果で体が温まるし気分的に明るくなる。女性のリーピーターも多い」と笑顔で話す。

 「梶田コーラ」は同社の専用サイト(http//www.u-products.co.jp)、同市ふるさと納税サイトの他、とれたて名張交流館(希央台)などで購入できる。価格は1瓶200ミリリットル入りで2980円(税込み)。炭酸やミルクで3から5倍に薄めて飲む。

 同社は来春から奈良県五條市に工房を移転する計画で、現在の梅が丘は本社営業拠点として伊賀地域でのイベント出店などに備えるという。

 今さんは「今後もさまざまなコラボ商品を手がけ、クラフトコーラを手に取ったことのない層にも届けたい。また、缶でそのまま飲める商品も発売し、体に優しい飲み物として普及させていきたい」と抱負を語った。

 問い合わせは同社(0595・54・6838)まで。

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