三重県名張市消防本部の特命救助チーム14人が12月24日、県立名張高校(東町)の校舎を使った訓練を実施した。部活動で登校した生徒たちが一部見守る中、隊員たちは真剣な声を響かせていた。
訓練は、3階建ての校舎2棟の先に要救助者1人がいて、建物を乗り越えないとたどり着けないと想定。隊員たちはロープを使って校舎の壁を登ったり、20メートル以上離れた2つの校舎の間に水平に張ったロープを伝ったりして、要救助者に見立てた重さ約70キロの人形がある場所に向かった。救助後は、同じルートを引き返した。
名張消防署消防救助室の鍋本剛室長は「訓練を通じて技術を高め、チームで連携して動けるようにし、あらゆる災害に対応したい」と話した。
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