18歳成人式を中止し、20歳の集いへの変更を表明した三重県伊賀市の稲森稔尚市長は12月20日、中止に伴う振袖のレンタル料やキャンセル料、前撮りした記念写真の撮影料など補償の可否を検討した結果について「制度設計や法的な整備が極めて難しいとの見解があり、断念した」と市議会の議員全員協議会で説明した。
来年5月4日に開催予定だった成人式の対象は784人。担当する生涯学習課は「さまざまな意見があったにもかかわらず、18歳成人式を開催してきたこと、既に成人式に向けて準備をしてきた方々には混乱を招いたことをお詫び申し上げます」と謝罪した。
中止に伴う対応については「教委内で協議した結果、さまざまなサービスがあり、契約内容も多岐にわたることから補償の範囲を特定することや補償金額を定めることが困難な状況であり、公平性の観点でも課題が多く、制度設計が困難なことから補償は行わないこととした」と説明した。
稲森市長は11月の選挙で18歳成人式の中止を公約の一つに掲げ当選。市は「20歳の集い」に変更し、2027年1月に開催することを発表している。
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