金融機関を狙った犯罪が多発する年末を前に、三重県伊賀市新堂のJAいがふるさと伊賀支店で特殊詐欺の未然防止訓練と強盗対応訓練があった。伊賀署の生活安全課が協力し、職員が非常時の役割や行動を再確認した。
特殊詐欺を想定した訓練では、口座から高額の現金を引き出すため窓口を訪れた高齢者役の署員に女性職員が出金目的の聞き取りなど積極的な声掛けをした。強盗対応訓練の終了後には、下見に来ていた犯人役に気付いていたか確認した。
講評で生活安全課の田中槙一課長は「一致団結し対応できていた。強盗事件では現場にいた人からの状況報告が非常に大事になる。車両のナンバーや逃走方向などは早期検挙に有効な情報なので忘れないようにしてほしい」と話した。
同署によると、特殊詐欺の認知件数は11月末現在で県内全体が316件、被害額が約10億2650万円、伊賀署管内が12件、被害額が約8460万円に上っている。
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