三重県伊賀市議会の赤堀久実議長は12月16日、陶山美佐議員(56)に対し一般質問での発言が議会基本条例や議員政治倫理条例に抵触する恐れがあるとして文書で注意した。

 問題視されたのは、陶山議員が6日の一般質問で取り上げた同市阿保にある青山保健センターのプールに関する質疑で、「今後の方針が定まるまで暫定的にプールを再開することは今の段階ではできないか」や「施設のプールの修復を望む」と発言したこと。陶山議員は同施設のフィットネスルームで介護予防運動を指導していた。

 陶山議員によると、介護予防運動の指導は市から同施設の運営業務を受託している市内の民間企業と契約し、実施していたが、「(企業側には)11月の選挙で当選したら、指導はやめると話していた」と説明。手渡された注意書には「利益誘導との疑念を抱かれることのないよう注意を促す」とあり、陶山議員は「誤解を招き反省している」と話した。

 同保健センターを巡っては、市議会が運営継続を求めた請願を全会一致で採択したが、市はセンターの歩行訓練用プールを今年3月で閉鎖した。陶山議員は請願者の一人で、意見陳述がある委員会にも出席していた。

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