三重県警伊賀署は11月27日、伊賀市内に住む70代女性が特殊詐欺の被害に遭うのを未然に防止したとしてローソン伊賀玉瀧店(同市玉瀧)の高森かずみ店長(41)と店員の寺本慎弥さん(27)に感謝状を贈った。
女性が来店したのは先月25日午後5時30分ごろ、レジ担当だった寺本さんに電子マネーカード5万円分の購入方法を尋ねる際、持っていた携帯電話が通話状態だったことや不慣れな様子などから詐欺被害を疑い、寺本さんが高森店長に相談。警察に通報した。
生活安全課によると、犯行の手口はパソコンのエラーメッセージを装った架空請求詐欺(サポート詐欺)で、通話の相手は片言の日本語を話す外国人とみられる男だった。
井澤勝巳署長から賞状を受け取った高森店長は「しばらく経ってから女性の方が来店してくださり、すごく感謝された。通報してよかった」、寺本さんは「特殊詐欺が身近に起きたのは初めて。自分にも祖父母がいるので怖いと思った。被害を止められてよかった」と話した。
同署管内で昨年1年間に認知した特殊詐欺被害は6件(被害総額約4080万円)で、うち架空請求詐欺が4件(同約3680万円)。今年は10月末現在で特殊詐欺被害が2倍の12件、被害総額も倍以上の約8460万円に上り、架空請求詐欺も昨年1年間と同数の4件(同約320万円)を確認しているという。
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