三重県伊賀市にある名阪国道上野インターの守田基地で11月22日、本格的な冬到来を前に大雪対応訓練があった。警察や行政、関係団体の55人が参加し、会場では大型トラックや普通乗用車のチェーン装着などの訓練や除雪用車両の展示があった。
訓練は立ち往生からの脱出を想定し、講師役が実際にラチェット式タイヤチェーンと緊急脱出用タイヤスパイクを取り付け、参加者も指導を受けながら装着した。立ち往生した大型トラックとレッカー車をけん引ロープに装着する訓練も実施した。
約60年前に開通した自動車専用道路の名阪国道は、延長が亀山市から奈良県天理市までの73・2キロ。針インター(奈良市)までの56・2キロを管理する道路管理者の北勢国道事務所によると、標高340メートルの地点にある加太トンネル(亀山市)は冬の難所として知られ、奈良市の小倉インターチェンジ付近は標高が510メートルあり、最低気温が氷点下6度を下回ることがあるという。
同事務所は、大規模な車両滞留を回避するため、大雪が予想される場合は事前に通行止めにするとしており、「冬用タイヤの装着や大雪時の出控えなどお願いしたい」と理解と協力を呼び掛けた。
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