三重県名張市短野の乾京子さん(82)方の畑にあるザボンの木に20個ほど実がなり、収穫時期を迎えている。種を植木鉢に植えてから約30年、初めて実を付けた昨年は数個程度だったが、今年は待ちに待った豊作だ。
日本では温暖な地域で多く栽培されるザボンは、実が柑橘類の中で重い1キロ以上になることもある。乾さんにとって、長崎県にある実家からも毎年届くザボンは、昔から親しんできた懐かしの味。皮をむいてそのまま食べる爽やかな甘みが好きだというが、砂糖漬けやジャムにして食べる方法もある。
高さ6メートルほどに育った木は、地表に近い葉が鹿に食べられたものの、実は残り、摘果していないからか、2個くっついているものが多いそう。
乾さんは「近所の人たちにも分けられるくらい、たくさん実って良かった」と笑顔で話していた。
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