【「すみれ」号と山田さん=伊賀市千歳で(JA全農みえ提供)】

 伊賀産肉牛生産振興協議会が主催する2024年度の「伊賀産肉牛共進会」が11月8日、三重県伊賀市千歳のJA全農みえ伊賀家畜市場で開かれ、最高位の名誉賞に同市上友生の肥育農家、山田修也さん(54)が出品した「すみれ」号が選ばれた。

 今年度の共進会には両市の肥育農家14戸が計21頭を出品し、7人の審査員が名誉賞1頭、優等賞3頭を選出した。名誉賞に輝いた「すみれ」号は22年1月生まれで、体重780キロ、体高134センチ、胸囲245センチ。審査後には競り販売があり、最高価格は「すみれ」号の税込み192万5000円。平均価格は同142万4396円だった。

審査の様子=伊賀市千歳で

 審査委員長を務めた県畜産研究所(松阪市)の梅木俊樹主査研究員は、表彰式後に「すみれ号は体の幅、張り、深みが極めて豊かで体積感は群を抜いていた。各部位のバランスも良く、前身の輪郭から品位を感じられる、名誉賞にふさわしい牛」と審査講評を述べた。

 「すみれ」号を生産した山田さんは「目指していた栄誉賞を初めて受賞でき、非常にうれしい。1頭1頭目をかけて育てているので、これからも皆さんにおいしい肉を食べて頂けるよう頑張りたい」と受賞の喜びを語った。

 伊賀牛は、同振興協の会員が肥育する黒毛和種で未出産の雌で、両市内で1年以上飼養された牛と定義付けられている。

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