名張の70代男性が4160万円被害　「東京中央警察」かたる詐欺

　三重県警名張署は11月7日、名張市の70代男性が、警察官をかたるうその電話で現金約4160万円をだまし取られる特殊詐欺の被害に遭ったと発表した。

　同署によると、9月上旬、男性方の固定電話に「東京中央警察署組織犯罪対策係」を名乗る人物から連絡があり、「あなたの口座が不正に使用され個人情報が漏れている」「紙幣番号を確認する必要がある」「毎日指定する金額を口座から出金して」などと言われたという。

　男性は指示通りに出金した後、「お金をビニール袋に入れて玄関先に置いて」などと言われ、9月23日に約1420万円、10月11日に約1500万円、同31日に約1240万円を玄関先に置き、だまし取られた。

　返金手続きがあると信じた男性は11月5日に金融機関を訪れたが、その際に窓口で詐欺だと指摘され、7日に名張署が被害届を受理した。