三重県伊賀市を拠点に活動する文化サークル「上野水墨画教室墨友会」の「第42回作品展」が11月8から10日まで、同市上野丸之内のハイトピア伊賀5階で開催される。入場無料。
墨と水を調合(調墨)し、和紙などに花鳥風月などを描く水墨画のサークルとして42年前に発足した同会には現在、60代から80代の14人が所属している。毎月第1、3金曜の午後1時から同3時30分まで、同緑ケ丘東町の上野東部地区市民センターで活動。会員たちがそれぞれ描きたいテーマを決め、講師の横山孔彦さん(85)の手本を参考に作品を仕上げている。
作品展は年1回開催されており、今回は6号サイズを中心に小さいものは短冊、大きいものは掛け軸など、1人4、5点、合計約70点が出展される。
心が落ちつく
ユリや日本アルプスの雪景色などを出品するメンバーの福永和子さん(76)は「老後の趣味として50代になってから水墨画を始めた。墨の匂いは心を落ち着かせ、筆を運んでいると疲れも取れてスッキリする」と話す。
横山さんは「昔から『墨に5色あり』と言われており、調墨によって微妙な味わいが出る。一筆の中にも、奇麗な濃淡を出すよう指導している」と話し、「水墨画の魅力である濃淡の違いを楽しんで」と来場を呼び掛けている。
時間は午前9時(初日は午後1時)から午後5時(最終日は同4時)まで。
問い合わせは事務局の中森さん(090・7039・2562)へ。
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