三重県伊賀市は11月1日、市制施行20周年にあたる2024年度市政功労賞と善行賞の表彰者10人、1団体を発表した。
受賞者は次の皆さん。
【市政功労賞=9人】
大森秀俊さん(73)=猿野=2期7年にわたり副市長として行政運営にたずさわり、住民福祉の向上に貢献した
中林正悦さん(76)=山畑=牧場経営者として肉牛事業の発展に尽力。県指導農業士連絡協議会の会長や全国肉牛事業協同組合の理事長として国産牛肉の需要拡大などで中心的役割を担った。
柘植博満さん(83)=柘植町=伊賀市商工会の会長を13年間務めるなど旧伊賀町の時代から理事などの役員を35年にわたって歴任し、地元商工業の発展に寄与した。
故・谷本景さん(享年75)=三田=教育委員を今年6月まで10年余り務め、市の教育振興に貢献し、伊賀焼の技術継承者としても文化芸術分野での功績を多く残した。
岡島久司さん(86)=柘植町=芭蕉翁顕彰会の代表理事などを12年務め、芭蕉の偉業遺蹟の保存や俳文学の振興を図り、俳句教室を開催し啓発や普及にも努めた。
宮田正一さん(91)=中柘植=芭蕉翁顕彰会の代表理事など12年務め、芭蕉の偉業遺蹟の保存や俳文学の振興に貢献。俳誌「山繭」を主宰し、献詠俳句選者を20年間務めた。
辻本角義さん(72)=勝地=旧青山町の体育指導員会長や青山高原つつじクォーターマラソン大会の実行委員長を務めるなど、長きにわたり市のスポーツ振興に貢献した。
松井謙二さん(83)=久米町=民生委員・児童委員を始め、同伊賀市連合会の会長を約10年務め、長きにわたり地域福祉の振興に尽力した。
西嶋覚さん(97)=真泥=旧大山田村の村史編さん委員や文化財調査員、伊賀市の文化財保護指導委員など長く務め、地域の歴史解明、文化財保護に貢献した。
【善行賞=1人、1団体】
船見和秀さん(57)=馬田=日本語教師の経験から、市内の外国人住民に日本語支援を長年行い、日本語指導コーディネーターとして小中学校で教員へのアドバイスや研修に関わり、多文化共生社会の推進に貢献した。
NPO「伊賀の伝丸」(代表理事・和田京子さん)=所在地・上野東町=在住外国人の暮らしに寄り添い、全ての人が同じ市民として共に生きる地域社会創造に寄与することを目的に99年4月に設立し、長年にわたり多文化共生社会づくりの推進で多言語相談事業や青少年育成事業、外国にルーツを持つ子どもの学習支援などの活動に尽力した。