三重県伊賀市種生で10月27日、「伊賀の珍祭」とも呼ばれる種生神社の秋祭りの渡御式(おわたり)があった。山間部では珍しいとされる舟形だんじりなどが進み、約100メートル離れた御旅所までの沿道には市内外から多くの見物客が訪れた。
渡御式は昔、鹿島の神が船で渡御した姿を伝える神事。獅子、みこしに続き、2本の竹を十字形に結んで白い布を掛け帆の形にした旗「こたつき」などが進んだ。その後は氏子が扇子を手に舟歌を唄い、最後尾に4人の子どもが乗り込んでお囃子の音を響かせる舟形だんじりが続いた。
津市から撮影に訪れた男性は「昨年初めて来て舟形だんじりがすごいなと思い、今年もまた来ました」と話していた。
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