三重県伊賀市緑ケ丘本町の「緑ヶ丘クリニック」(医療法人中産婦人科)が、2025年3月いっぱいで分娩と入院の取り扱いを中止することが分かった。同クリニックが10月21日付で公表した。
同クリニックはホームページで「伊賀地域の人口減少と出産数の減少に伴い、当院での分娩数もここ数年、年毎に減少しております」「また、当院の諸事情も鑑みた結果」などと理由を説明。4月以降については「婦人科・子宮がん検診・内科・小児科診療・乳児健診と各種ワクチン接種は従来どおりに、産科に関しては妊娠の診断、妊婦健診、人工妊娠中絶、産後ケアを行っていきたい」としている。
伊賀市健康福祉部によると、同クリニックから市へは9月中旬に今回の旨の連絡があった。
YOUの電話取材に、同クリニックは「お断りさせて頂きます」と答えた。
伊賀地域の出産可能な医療機関 来年4月以降は1施設に
出産が可能な医療機関は伊賀地域で他に2施設(伊賀市、名張市各1施設)あるが、名張市の武田産婦人科は来年1月で分娩の取り扱いを中止すると今年8月に公表した。
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