俳人「坂石佳音」として、俳句に親しみ、人の輪を広げる“俳句の種まき”に尽力している三重県伊賀市桐ケ丘2丁目の今西由佳さん(59)。地元のイベントでは、身近な言葉をつなげたり膨らませたりして十七音に仕上げる「五七五であそぼ」と題したブースで俳句の楽しさを伝えている。
徳島県出身で、兵庫、奈良を経て1998年に伊賀市へ転居。図書館司書の資格も持ち、市立図書館や書店などで勤務してきた。現在も仕事の傍ら俳句結社「郭公」に所属し、ウェブやSNS上の句会に多数参加している。
俳句の講師として小学校へ出向いた経験もあり、現在は伊賀地域の有志グループ「せんせいの句会」の一員として、主宰する小学校教諭の森永侑樹さんらとともに、カードゲーム「THE kukai」を使って俳句の仕組みや魅力を伝えている。
「十七音の中に季語が1つ、それが俳句の基本であり入り口。まずはそこから始め、順に知識や情報を積み重ねていければ」と語る今西さんは「難しいもの、というマイナスイメージを持つ人もいるが、本当は『俳句ってこんなに楽しいんだ』と知ってもらいたい」と思いを話した。
今西さんは10月26日に武道交流館いきいき(名張市蔵持町里)で開かれる「なばコミ」の会場で「五七五であそぼ」のブースの出展と、「せんせいの句会」のカードゲーム体験会にも関わる予定。
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