【夜空に現れた紫金山・アトラス彗星を観察する人々=青山高原三角点で】

 10月中旬から観測適期を迎えている「紫金山・アトラス彗星」が21日、三重県の伊賀地域でも確認できた。日没後に西の空へカメラを向けると、美しい尾を引く“ほうき星”の形が写った。

尾を引く紫金山・アトラス彗星=同

 好天に恵まれたこの日、津市と伊賀市にまたがる青山高原には夕方から、カメラと三脚をセッティングする人の姿がみられた。三角点付近には日が暮れる頃に20人ほどが集まり、夜空を見上げた。

 伊賀市内から訪れた30代男性は「各地で観測されたというニュースを先週見て興味を持った。伊賀は曇りの日が続いていたので、今日何とか見ることができてよかった」と話した。

 国立天文台によると、紫金山・アトラス彗星は2023年に中国南京市の紫金山天文台などが発見。日本時間の今年10月13日に地球に最接近し、その後は徐々に小さく暗くなっていく。地球で観測できるのは今回限りとされている。

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