【下着やケア帽子など患者向け商品を紹介する藤原さん】

 10月は乳がんについての正しい知識を広め、早期発見・治療を呼び掛ける「ピンクリボン月間」。三重県名張市百合が丘西1番町の市立病院内にある売店では、乳がん経験者の悩みなどから生まれたグンゼ製の下着「前開きハーフトップNP1055」を扱っている。

 術後の傷への刺激を軽減するため縫い目が少ないブラジャーで、腕が上がりにくくても着け外しが簡単で締め付け感も少ないという。また、肌と摩擦の少ない生地で、傷部分に合わせてハサミで自由にカットでき、診察時にも素早く対応できるという。カラーも4色ある。

 「商品は今は取り寄せのみだが、見本を置いているので、こんな商品があるということを知ってもらいたい」と話すのは同店を運営する同市母子寡婦福祉会の藤原興子さん。「啓発も含め、診療がなくてものぞいてもらっていい」と語る。

 また、同店では好評のケア帽子も約10年前から取り扱っている。頭部を負傷した人や抗がん剤治療中の人の利用が多いという。毛髪付きや無しなど、デザインやパターンは12種類、カラーを入れると約50種類になるそうだ。

 「置いている所が少ないのが現状。試着も取り寄せもできるので話をしがてら、ゆっくり来てもらえたら」と呼び掛けている。

 営業時間は平日の午前10時30分から午後3時30分、土曜は午前11時30分から午後2時まで。

 問い合わせは同店(0595・64・9739)まで。

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