【刺繍作品を紹介する澤山さん=名張市で】

 「捨ててしまわずに手を入れれば、まだ着られて愛着の湧く一着に」。三重県名張市百合が丘西4番町の澤山幸代さん(54)は、洋服や小物の刺繍やリメイクなど手芸を楽しみ、リクエストに応えてサイズ直しをしたり、イベントで販売したりしている。

 曽祖母の影響で幼いころから編み物が好きだった澤山さんは、短大の家政学科を卒業。25年ほど前から子どものお宮参りの洋服やよだれ掛けを手作りし、編みぐるみやぬいぐるみ、布小物も作るようになった。更に友人や家族へのプレゼント用のマフラー、手袋、自分の洋服なども作ってきた。

 2年ほど前、友人に誘われてイベントで展示販売するようになった。好みのイラストやペットの姿をさらし布に刺繍し、ハンカチやよだれ掛けに仕上げて出産のプレゼントとして喜ばれているという。今春まで勤務した手芸用品店では、材料や手法などで悩んでいる人にアドバイスして喜ばれたことが特にうれしかったといい、洋服のサイズ直しや修理の相談も受けている。

 「穴が開いたり染みが付いたりしても、刺繍をすることでかえって見栄えが良くなることもある」と話す澤山さん。10月6日に伊賀市ゆめが丘1のゆめぽりすセンターで開かれるイベント「手づくり市&フリーマーケットいがコミ!」に「くり らん」の屋号で出店する。時間は午前10時から午後4時。

 イベントの問い合わせは下猶さん(080・6919・8863)まで。

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