7月4日に発生した建物火災で初期消火によって延焼を食い止めたとして、三重県伊賀市消防本部はプロパンガス販売会社「アポロ興産」(同市四十九町)の家喜正治社長(64)と従業員8人に感謝状を贈った。
消防本部によると、午前7時45分ごろ、国道422号を挟んで同社の向かいにある飲食店から出火。同社隣にある直営ガソリンスタンド所長の東山竜也さん(55)が黒い煙に気付き、119番通報を指示するともに消火器で初期消火した。同じころに異変に気付いた同社の前田光弘さん(53)らは隣接する店舗に設置したガスボンベ計8本に引火しないよう撤去。従業員らが連携し、消防車が到着するまでの約15分間、消火活動を続けた。
感謝状の贈呈式で、林浩己消防長は「連携した通報や消火器での消火は市民による初期消火の模範」と的確な判断と迅速な行動を称えた。家喜社長は「日頃の訓練が役立ち、消火活動につながった。表彰は全社員の励みになる」と話した。
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