奈良県大和郡山市の柳沢文庫保存会研究員で天理大学非常勤講師の吉田栄治郎さんによる講演会「歴史に触れる 奈良街道と島ヶ原宿」が、10月19日午後2時から、三重県伊賀市島ヶ原の旧本陣で開かれる。

 同市の西北端にある島ヶ原地域は大和街道の宿場町として栄え、江戸時代には皇族関係者や大名らが利用した本陣や藤堂藩の藩主らが利用した御茶屋の他、多くの旅籠(はたご)が並び、繁栄していたという。

 市史によれば、会場となる旧本陣は寛永年間(1624-44)から、今も建物・敷地を管理し居住している岩佐家が御茶屋預り役を務めていたとあり、1742年に火災で焼失し、再建されたとされる。同市内には今も唯一残る本陣で、関所跡や二本杭などに昔の面影を漂わせている。

 講演会を企画した岩佐家では「講師の魅力的なお人柄がにじみ出た分かりやすいお話だと思います。島ヶ原の歴史の宝庫に、ちょっと触れてみませんか」と話している。

 会費は一般500円、高校生以上100円(資料代など)。先着50人で、要予約。駐車場は周辺で約20台分借りている。

 希望者は、住所、氏名、年齢、電話番号を岩佐さんに電話(090・1562・2010)、または電子メール(ryomekome@yahoo.co.jp)で申し込む。

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