親交あったメンバーが準備
昨年73歳で急逝した三重県伊賀市枅川の洋画家、森公美さんをしのぶ遺作展が、9月18から23日まで同市西明寺の市文化会館で開かれる。入場無料。森さんと親交のあった絵画グループのメンバーら9人が実行委員会を組織し、伊賀市文化都市協会との共催で今春から準備を進めてきた。
森さんは上野高校を卒業後、大阪芸術大学芸術学部で油絵を専攻。1978年に全国公募の「創造展」で初入選して以後、毎年入選や新人賞などに輝く。1995年のサロン・ド・パリ準大賞、2016年の「創造美術大賞」など多くの受賞歴があり、伊賀地域の高校や絵画サークルで講師を務める傍ら、個展やグループ展にも出品するなど、精力的に制作を続けていた。
遺作展のサブタイトルは「山と里のダイナミズム」で、出品作は特に山里を描いた風景画が多い。100号の油彩画25点、100号未満のサイズを60点ほど展示し、グループで出掛けた際のスケッチや挿絵の原画なども展示する予定。
10年ほど前から森さんの指導を受けていた実行委員長の今高光芳さんは「作品の幅が広く、私たちそれぞれに合った指導をされていた。はっきり的確な指導と和やかなトークが楽しかった」としのぶ。
「遺作展の実現は、遺族の方の協力があってこそ」と語る同協会の服部保之さんは「作品は時代によって異なるので、色や画風の変遷が分かるよう、工夫を凝らした展示にする予定。ぜひご来館を」と呼び掛けていた。
時間は午前9時から午後5時(最終日は同4時)まで。
問い合わせは同会館(0595・24・7015)まで。
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